通常、カップ麺を作る時にはお湯を沸かしたり、電気ポットなどを使うという人も多いと思います。
またウォーターサーバーにも給湯機能があるため、カップ麺が作れるのでは?と考える人もいるのではないでしょうか。
そんなウォーターサーバーでカップ麺を作る際の注意点などについて紹介します。
ウォーターサーバーでカップ麺を作ることは可能!
まず結論から言うと、ウォーターサーバーのお湯を利用してカップ麺を作ることは可能です。
しかし、一般的なウォーターサーバーでは、カップ麺に必要なお湯の温度よりやや低めに設定されていることが多いです。
再加熱機能があるウォーターサーバーであれば、その機能を利用して最適な温度に限りなく近づけることができます。
また、たとえ低めの温度であっても時間を多めにするなどの工夫によって、熱湯で作ったときほど変わらない仕上がりにすることも出来ます。
なぜウォーターサーバーでは熱湯が作れない?
一般的なウォーターサーバーのお湯の温度は100℃よりも低めに設定されていますが、そうしているのにはいくつかの理由があります。
- 100度の熱湯が危険
- 電気代がかかる
まず、100℃という温度が人にとって危険であるということ。
もちろん80~90℃の温度であっても火傷はしてしまいますが、その危険がさらに増すだけでなく、沸騰している状態はお湯が跳ねるなどの問題もあります。
また100℃を維持するための電気代が高くなってしまうといった事情もあります。
ウォーターサーバーの温度は適温よりやや低め
一般的に、カップ麺を作るのに最適なお湯の温度は100℃、つまり沸騰したてのものが良いとされています。
どのカップ麺メーカーも基本的に100℃のお湯を基準としてカップ麺を作ることを考えており、それよりも低い温度だと少し硬い部分が残ってしまったり、風味が足りないなどの問題も起きてしまいます。
ただ、現在普及している多くのウォーターサーバーではお湯の温度を80~90℃程度になるよう設定しており、カップ麺の適温にはやや足りないということになります。
ウォーターサーバーでカップラーメンを作る際に注意するべきことは?
火傷に気をつける
お湯を扱う以上、何よりも気をつけなければならないのは先にも少し触れたように、火傷です。
特にウォーターサーバーを導入している家庭では幼いお子さんがいることも多いでしょう。
子供は大人と比べても肌の耐性が低いので、大人では耐えられる温度でも火傷になってしまう可能性があります。
普段ウォーターサーバーを扱っているように気軽にカップ麺にお湯を注ぐと、思わぬ事故も起きてしまいかねないので、慎重に扱うことが大切です。
お湯を入れすぎないようにする
ウォーターサーバーからお湯を注ぐ際に気をつけたいのが、カップへのお湯の入れすぎ。
一般に麺類はお湯が多いほど美味しくなると言われることもあるので、できるだけギリギリまでお湯を入れたいという人もいるかもしれません。
しかしウォーターサーバーから離れた場所で食べる場合、移動する際にもお湯が揺れるため、指に熱さが触れてしまうこともあります。
その瞬間に動揺したり、反射で指を離してしまえばカップから熱湯をこぼしてしまう危険があります。
給水口と容器を離しすぎないようにする
ウォーターサーバーの場合、お湯を沸かしたヤカンやポットなどに比べると、器に対して注ぎ口が離れていることも多いでしょう。
ですがその離れた状態でお湯を注ぐと、中の固い麺類などに跳ね返ってお湯が飛び散る可能性があります。
ならば自分は離れていればいいと思うかもしれませんが、カップ麺の器の形は様々で、お湯を注がれたバランスで倒れてしまう可能性もあります。
あまり不精はせず、器を持って注ぎ口に近づけて注ぐのが良いでしょう。
ウォーターサーバーのお湯の温度におすすめの飲食物
カップ麺以外でウォーターサーバーのお湯で作るのに向いているものと言えば、まずお茶類を挙げることができます。
烏龍茶、ハーブティーなどは適温が90℃程度とされているので最適です。
また緑茶も好みによりますが、70~80℃が適温。
インスタントコーヒーも80~90℃程度が溶かすことも出来、美味しい仕上がりになります。
他にも粉ミルクが70℃前後、焼酎のお湯割りも60℃前後なので向いています。
もう少し低めであれば、白湯や玉露なども50℃前後が良いとされています。
ウォーターサーバーのお湯の温度におすすめできない飲食物
一方でウォーターサーバーのお湯の温度に不向きなのは、お茶類の中でも紅茶、ほうじ茶などです。
これはそれぞれのお茶の特性によるもので、低めの温度でも飲むことはできますが、温度が高いほどこれらの種類に特徴的な香りがより引き立つと言われています。
また100℃よりも低いことから、除菌のために利用することにも向いていません。
他にもここまで取り上げてきているカップ麺ですが、可能ではあるものの基本はやはり100℃とされているので、向いているかどうかとあえて言うならば、向いていないとは言えるかもしれません。
電気ポットやケトルとの違いは?
お湯を利用すると言えば、他に電気ポットや電気ケトルといったものもあります。
これらと比べた場合、どのような違いがあるのでしょうか。
まず電気代に関しては、この両者に比べてウォーターサーバーのほうが毎月倍ほどのコストがかかります。
これは機器としての大きさに依存しており、一度に保温しておける容量の違いも関係しています。
ですがその逆にウォーターサーバーはいつでも沢山のお湯を使うことができるのが大きな利点であり、これが両者に無い便利さだと言えます。
普段どれくらいの量のお湯を使うかということで選択するのが良いでしょう。
まとめ
普段から好きな時にお湯を利用することのできるウォーターサーバーは、その利便性においては他の機器と比べても群を抜いていると言えるでしょう。
適した温度などに注意しながら、うまく使い分けていくのが良いのかもしれませんね。