とっても美味しいウォーターサーバーの水ですが、実はその水には賞味期限が存在するのです。
そこでこの記事では、ウォーターサーバーの水に賞味期限がある理由や開封後の水を長持ちさせる方法、賞味期限までに使いきるオススメな方法などを解説します。
ウォーターサーバーの水になぜ賞味期限があるのか
ウォーターサーバーに賞味期限がある理由について調べました。
美味しいから賞味期限がある
ウォーターサーバーの水に賞味期限があるのは、水が美味しいからです。
ウォーターサーバーの水にまろやかさを感じるのではないでしょうか。
実は、これは防腐剤や酸化剤といった添加物がいっさい使用されていないから実現している美味しさなのです。
しかし、その美味しさが賞味期限を産み出すことになりました。
添加物を含まないので水の品質が劣化したり傷みやすくなっているから、美味しく安全に水を飲める基準を定めるために賞味期限を用意しているのです。
賞味期限は消費期限とは違う
賞味期限と消費期限という似たような言葉がありますが、意味は全く異なるので注意してください。
賞味期限とは正しい保管方法をした場合のその商品の品質を保持できる期限、簡単にいえば安全に美味しく食べたり飲んだりできる限界ラインを定めたものです。
それに対して、消費期限は正しい方法で保管した場合、その商品が劣化や腐敗などによって体に害をもたらさない限界ラインを定めていて美味しさについては考慮されていません。
開封前や開封後の水の賞味期限について
賞味期限は水の種類などによって異なりますが、基本的には開封前は3~6か月が賞味期限となります。
開封後は2週間~1か月が賞味期限となります。
ウォーターサーバーの水の賞味期限は種類やボトルによって変わる
実は水の賞味期限は種類やボトルによって変わります。
どういうことなのか、詳しく説明していきます。
天然水やRO水の賞味期限について
天然水の賞味期限は、開封前は3~6か月が基本的な賞味期限となります。
開封後は2週間~1か月が賞味期限です。
RO水の開封前賞味期限は6〜12ヶ月です。
開封後は天然水と同じ2週間~1か月が賞味期限となります。
RO水の開封前賞味期限が天然水の倍あるのは、その独特な製造方法が理由となります。
RO水は逆浸透膜と呼ばれる特殊なミクロン単位の目が細かいフィルターによって不純物をろ過しています。
このため、理想的な純水となっているので賞味期限が大幅に伸びているのです。
ただし、ミネラルを添加したり調整しているRO水は純水でなくなってしまうので賞味期限は天然水と同じ3~6か月となります。
ワンウェイ方式ボトルやリターナブル方式ボトルの賞味期限
ワンウェイボトル方式ボトル
ワンウェイボトル方式の場合、開封前の賞味期限は3~6か月となります。
ワンウェイボトルは柔らかい素材でできているから水が減るごとにボトルが潰れていき、ボトル内を真空状態に維持することができるから空気や雑菌などが非常に混入しづらくなっており、水が劣化しにくくなっています。
リターナブルボトル方式ボトル
リターナブルボトル方式は基本的にはRO水の場合に採用されているので開封前の賞味期限は6~12か月となります。
なぜRO水かというと、ワンウェイボトルと違ってボトル素材が固いので水が減っていくと外気がボトルの中に入ってしまう構造になっていて空気に含まれる雑菌によって水が劣化しやすくなっているからです。
RO水ならば劣化しても開封後賞味期限を天然水レベルに維持できるからリターナブルボトル方式はRO水の場合に採用されています。
開封した水を長持ちさせるテクニック
「早く飲まないといけない…」というように、急かされないためにも、できるだけ水を長持ちさせる方法を紹介していきますね。
直射日光を避けてウォーターサーバーを設置する
開封後の水を長持ちさせるには、直射日光を避けることが何よりも大切です。
直射日光にあたると細菌が増殖してしまって水が通常よりもはやく劣化してしまいます。
直射日光があたらない場所にウォーターサーバーを設置するようにしましょう。
ウォーターサーバーを稼働させ続ける
開封後の水を長持ちさせるには、ウォーターサーバーを稼働させ続けることも大切です。
電源を切ってしまうと、ウォーターサーバーのクリーンサイクルシステムやUVランプといったような自動洗浄システムが作動しなくなって細菌が繁殖しやすくなります。
しかもタンクの温度が常温になるというだけでも細菌が繁しやすくなるから非常に衛生的に問題になります。
節約のために電源を切りたくなるでしょうが、旅行に行く場合であってもウォーターサーバーは稼働させ続けてください。
ウォーターサーバーのセルフメンテナンスを定期的に行う
たとえメンテナンスフリーであっても、定期的にセルフメンテナンスを行うと水を長持ちさせやすくなります。
細菌が繁殖しやすいボトルの差し込み棒あたりをアルコールで消毒したり、蛇口をブラシ掃除した後にアルコール消毒したりしましょう。
賞味期限内に水を使いきる3つのテクニック
次の水が配送される前に水を使い切るテクニックを紹介します。
料理に使う
ウォーターサーバーの水は飲料水としてのみ使うと消費しきれない場合も少なくありません。
そこでポイントなのが料理です。
実は、ウォーターサーバーの水を使えばより美味い料理を作れるから飲料水として消費しきれない場合にオススメです。
カルキなどで消毒してある水道水と違い、無添加の美味しいウォーターサーバーの水を使って料理すればより美味しい料理をつくることができます。
米を炊くために使う
料理に使う際にとくにオススメなのが、米を炊くために使うというものです。
ご飯の美味しさには水の品質が大きく影響します。
このため、水道水と違って無添加の高品質なウォーターサーバーの水を使うとより美味い米を炊けます。
ただし、使用しているウォーターサーバーの水が硬度120以上の硬水の場合はオススメできません。
硬水が含有しているカルシウムによって米の食物繊維を硬くなり、パサパサしたご飯になってしまいます。
休止制度によって宅配を停止
料理などに使っても水を使いきれないという場合は、休止制度によって宅配を停止してもらいましょう。
メーカーによっては休止制度はスキップ制度ともいわれます。
賞味期限が切れてしまった水について
どうしても使い切れなかった、賞味期限が切れてしまった水はどうしたらいいのでしょうか。
未開封の水の場合
未開封の水の場合、飲料水としては使えなくても熱を加える料理には使えるのではと考える人もいるでしょう。
消費期限ではなく、賞味期限なので場合によっては使えますが安全面を考えると万が一があって危険なので口に入れる用途には使わないでください。
生活用水としての利用がオススメ
未開封の賞味期限がきれた水は洗顔用や食器洗い用など生活用水としての利用がオススメです。
開封後に賞味期限となった場合
開封した後に賞味期限がきれてしまった場合は雑菌などが繁殖している可能性が高く、生活用水としてもオススメできません。
このため、観葉植物用の水にしたり、掃除に使ったりなどして使うようにしましょう。
まとめ
ウォーターサーバーの水は添加物がいっさい入っていないから美味いですが、防腐剤などが入っていないことで賞味期限がペットボトルのミネラルウォーターなどより短くなっていて基本的には開封前の状態で3~6か月程度しかもちません。
開封後は2週間~1か月が賞味期限となります。
もし、飲料水として賞味期限内に使いきれない場合は米炊き用など料理に使うのがオススメです。