楽天証券は、投資初心者から上級者まで、幅広い層から人気のある証券会社です。
業界最安値クラスの手数料や、毎月100円から積立投資できる使い勝手のよさなど、多くのメリットがあります。
しかし、楽天のモバイル事業に関して、一部のユーザーからは「モバイル事業が赤字だけど大丈夫?」といった不安な声も。
また、楽天証券のサービスに関して、「カスタマーの対応が悪い」「システム障害おきた」という口コミもありました。
この記事では、楽天証券がやめたほうがいいと言われている理由や、口コミ・評判からわかるメリットとデメリットを解説していきます。
この記事でわかること
- 楽天証券がやめたほうがいい、と言われている理由
- 楽天証券の基本情報
- 楽天証券の口コミ・評判
- 楽天証券のメリットとデメリット
- 楽天証券で口座を解説する方法
楽天証券はやめたほうがいい?危険と言われる7つの理由
まずは、楽天証券はやめたほうがいい、と言われている理由を解説していきます。
- 楽天のモバイル事業の赤字により、会社が大丈夫なのかと思われている
- 2種類のポイントコースが分かりづらい
- 期間限定ポイントはポイント投資に利用できない
- 外国株は6カ国しか取り扱っていない
- システム障害が発生して取引できないケースがある
- カスタマーサービスの評判が悪い
- 投資信託のポイント還元率や金利が改悪された
それぞれ詳しく見ていきましょう。
モバイル事業の赤字により、会社が大丈夫なのかと思われている
モバイル事業の赤字が原因で、楽天に対する経営の不安が高まっています。
NewsPicksという影響力のあるオンライン経済メディアで、「楽天経済圏」危険アラートはカード上場?モバイル赤字で社債8000億円」という動画が公開されました。この動画の公開により、楽天に対する懸念がさらに拡大しています。
このことから、楽天証券の口座を開設しようと考えている人は「口座を開いても潰れない?」と不安に思い、すでに開設している人の中には「楽天証券はやめたほうがいいかな?」と感じる人が増えたと考えられます。
お取引証券会社が分別管理をしっかりおこなっていれば、万一破綻した際でも、お客様の有価証券や金銭はお客様へ確実に返還されます
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/separate.html
証券会社が経営上の問題を抱えた場合でも、顧客の資産は信託銀行によって保護され、安全であることが保証されます。
信託銀行によって資産が保護されているため、楽天証券の口座を安心して開設することができます。もし何か問題が発生した場合でも、他の証券会社への資金移動などの対応が可能です。
2種類のポイントコースが分かりづらい
「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」と2種類あるため、利用対象にならないコースがあったり、利用上限が設けられているなど、わかりづらいという声があがっています。
2つの主な違いを比較表で確認しましょう。
楽天 ポイントコース | ポイントコース | 楽天証券|
ポイントの種類 | 楽天ポイント | 楽天証券ポイント |
ポイントの利用先 | すべての楽天経済圏 楽天ポイントカードの加盟店 | 楽天証券 |
ポイントの利用条件 | あり | なし |
できる商品 | ポイントで投資投資信託 米国株式 国内株式(現物取引) バイナリーオプション | 投資信託 |
SPU | 対象 (最大+1倍) | 対象外 |
有効期限 | ポイントの通常 ポイント獲得ごとに1年延長 期間限定ポイント ポイント付与月の翌月末 | 2年 |
楽天証券で獲得したポイントは、楽天ポイントとしても利用可能です。しかし、SPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)の特典を最大限に活用するためには、最初から楽天ポイントコースを選択することがおすすめです。
楽天経済圏のサービスを利用している人にとって、楽天ポイントコースの選択は欠かせないと言えます。
期間限定ポイントはポイント投資に利用できない
楽天経済圏で貯まるポイントは、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。しかし、楽天証券でポイント投資できるのは、通常ポイントのみです。
SPUやキャンペーンで手に入るポイントは、基本的に「期間限定ポイント」となっています。
比較的貯まりやすい期間限定ポイントが楽天証券で使えないのは、不便に感じる人が多いようです。
期間限定ポイントは飲食店やコンビニなど、楽天ポイントカードの加盟店で利用しましょう。
外国株は6カ国しか取り扱っていない
楽天証券で取り扱っている外国株は、6カ国しかありません。しかし、楽天証券とよく比較されるSBI証券は、9カ国の外国株を取り扱っています。
楽天証券の取り扱い外国株 | SBI証券の取り扱い外国株 |
・米国 ・中国 ・シンガポール ・タイ ・マレーシア ・インドネシア | ・米国 ・中国 ・シンガポール ・タイ ・マレーシア ・インドネシア ・韓国 ・ロシア ・ベトナム |
米国株やアジア圏の株であれば、楽天証券でも大きな不満は感じないでしょう。
しかし、韓国やロシア、ベトナムは楽天証券で取り扱っていないため、取引するにはSBI証券での口座開設が必要になります。
複数の口座を管理するのは手間がかかるため、外国株の購入を想定している人は、SBI証券のほうがおすすめです。
海外株の購入を考えていない人は、取り扱い株数を気にしなくて問題ありません。
システム障害が発生して取引できないケースがある
システム障害が発生して取引ができなかった、という口コミが見られます。
楽天証券に限った話ではありませんが、システム障害が発生すると売買ができなくなってしまい、大きな損害が発生する可能性があります。
楽天証券のHPでシステム障害に関する履歴を確認することができます。2023/09/11時点で各取引サービスの障害発生件数は下記となります。
取引サービス | 障害発生件数 |
---|---|
国内株式取引サービス | 9件 |
米国株式取引サービス | 5件 |
外国為替証拠金取引サービス (FX) | 3件 |
国内株式取引サービスのシステムトラブルが多い傾向にあります。
国内株をメインで取引する予定の人は、過去のシステムトラブルの内容を把握し、口座の開設を検討する際に参考にしてください。
2023年は積み立て投資に関するトラブルがおきていません。積み立て投資をメインで考えている人は、システム障害をそこまで気にしなくても大丈夫でしょう。
カスタマーサービスの評判が悪い
楽天証券は、カスタマーサービスの評判があまりよくありません。対応の悪さや、そもそも繋がらないなど、多くの悪い評判が見られました。
楽天証券は口座開設数が急増しているため、カスタマーサービスの対応が追いついていないことが考えられます。
また、悪い評判が目立っているだけで、すべての人が不満を感じているわけではありません。
いい口コミもありますが、悪い口コミの方が割合としては多いです。電話で丁寧にサポートしてほしい人、向いていないでしょう。
情報を調べて自分で問題を解決できる人や、オペレーターとのチャット対応が得意な人は、電話対応を重視する必要は少ないかもしれません。
投資信託のポイント還元率や金利が改悪された
楽天証券では、楽天銀行のハッピープログラムを利用することで、投資信託の保有額によって毎月ポイントが付与されていました。
しかし、2022年4月からは、ポイント制度が改悪されています。
2022年3月以前 | 2022年4月以降 |
保有残高によって毎月3〜2,000ポイント (保有残高が2,000万以上の場合は、残高10万円ごとに+3~10ポイント) | 月末残高が特定の金額に達した際に、1度だけ10〜500ポイント (2,000万円以上はなし) |
以前は毎月ポイントが付与されていましたが、現在は投資信託の残高が特定の金額を超えていたときのみポイントがもらえる仕組みです。
たとえば、投資信託の保有残高が100万円だった場合は、毎月30〜100ポイントが毎月付与されていました。
しかし、現在は保有残高が100万円を越えた際に、1度だけ100ポイントがもらえるだけです。
普通預金残高 | 2022年3月以前 | 2022年4月以降 |
300万円以下 | 0.1% | 0.1% |
300万円以上 | 0.1% | 0.04% |
また、楽天証券と楽天銀行の口座を連携させるサービス「マネーブリッジ」の優遇金利も2022年4月から改悪されています。
改悪が行われることもあると理解し、ポイントや還元率だけでなく、他の要因も考慮して口座の開設を判断しましょう。
楽天証券はやばいって本当?
次に、楽天証券の基本情報を紹介していきます。
投資初心者にオススメのスタンダードな証券会社
口座開設数 | 900万口座以上(2023年8月現在) |
取り扱い商品 | ・国内株式 ・米国株式・海外ETF ・中国・アセアン株式 ・投資信託 ・債権 ・先物・オプション ・FX ・CFD ・バイナリーオプション ・外国為替 |
現物取引手数料 | 超割コース:5万円まで55円 いちにち定額コース:1日100万円まで無料 |
NISA | 194本(2023年8月現在) |
iDeCo | 32本(2023年8月現在) |
投資信託の取り扱い数 | 2,628本(2023年8月現在) |
公式サイト | https://www.rakuten-sec.co.jp/ |
楽天証券は、1999年に楽天グループが設立した証券会社です。数多くあるネット証券会社の中でも特に人気で、過去5年間の新規口座開設数No1を達成しています。
楽天カードを利用していればポイントが貯めやすく、普段から楽天経済圏で買い物をしている人におすすめです。
また、手数料が安い点やシンプルで使いやすいサイトデザインなど、投資経験のない初心者でも気軽にはじめられます。
1株単位で売買できるため気軽にはじめられる
日本株は単元株制度を採用しているため、基本的に100株からの売買になります。つまり、株価1,000円の株を購入する場合は、1,000円×100株で、最低でも10万円が必要です。
しかし、楽天証券では100株以下の「単元未満株」の売買も取り扱っています。
楽天証券の単元未満株は1株から売買できるため、投資資金に余裕がない人でも、気軽に株式投資に挑戦できるでしょう。
また、単元未満株でも通常の株式と同様に、保有している株数に応じた配当金も受け取れます。
米国株式の取り扱い数は業界トップクラス
最近は投資をはじめる人が増えており、米国株式は特に人気です。
楽天証券の米国株式は業界でもトップクラスで、豊富な選択肢が用意されています。
代表的なネット証券会社 | 米国株式の取り扱い数 |
楽天証券 | 4,851銘柄 |
SBI証券 | 6,000銘柄 |
DMM.com証券 | 2,036銘柄 |
松井証券 | 2,500銘柄 |
auカブコム証券 | 1,803銘柄 |
毎月コツコツと米国株に投資する「米国積立」なら、購入するタイミングを迷わずに資産を貯められます。
また、米国株式を楽天ポイントで購入することも可能です。
楽天証券の評判・口コミ【2023年8月版】
次に、楽天証券の口コミ・評判を見ていきましょう。
楽天証券のいい口コミ・評判
楽天証券とSBI証券両方使ってみて
圧倒的に楽天証券が使いやすい
SBI証券わかりにくすぎてストレス
資産を分散したくて挑戦してるけど
楽天証券で全部やってしまいたいてか改めてマネーブリッジ神よな
むむむむ…
引用元:Twitter
やっぱり楽天証券は使いやすいし楽天カードで引き落とせばポイントもつくしいいことしかない。自分の姉にも楽天証券を勧めたしちゃんと全米株式投信に毎月積み立てnisaで積み立ててる。まだFXは勧めてない。ある程度余裕資金が姉にもできたら勧めるつもり
引用元:Twitter
楽天証券は、手数料が安いのでお得だから、いいのかもしれません。😊
いい事がありますように🌸
引用元:Twitter
いい口コミ・評判は、「サイトが使いやすい」「初心者でも簡単」などの意見が多く見られました。
また、楽天ポイントが貯まる点や、楽天銀行との口座連携で優遇金利が適用される点も評価されているようです。
また、単純に「手数料が安い」という、理由で楽天証券を選んでいる人も少なくありませんでした。
総合的に使いやすく初級者から上級者まで、幅広い層の人が利用しています。
楽天証券の悪い口コミ・評判
楽天証券の投資信託ポイントアップ、変わらんなと思って調べたら、改悪されてるな。
引用元:Twitter
楽天証券はポイントも改悪したし、新nisaの枠多いからsbiに移管しよっと
引用元:Twitter
えらい朝の注文が約定せんなと思ったら楽天証券は障害かよ
引用元:Twitter
まあ大した注文じゃないからどうでもええか
ポイントサービスが改悪されたことに関する悪い口コミ・評判があがっていました。
ポイントの還元率が変更されるタイミングでSBI証券に変更する、といった意見が多く、「今後も改悪されるのでは?」と不安を感じているユーザーもいます。
また、楽天証券は過去に何度かシステム障害が発生しているため、同時期に「売買できない」という口コミが集中していました。
楽天証券は、サイトデザインがシンプルで非常に使いやすく、楽天ポイントを普段から活用している人からは重宝されています。だからこそ、ポイントサービスの改悪を残念がっている人が多いようです。
楽天証券のメリット
ここからは、楽天証券を利用するメリットを8つ紹介していきます。
- 【国内株式(現物・信用)取引手数料が0円】10月2日(月)よりゼロコースが誕生
- 楽天ポイントが貯まる
- 毎月100円から積立投資ができる
- 楽天銀行の口座と連携すると優遇金利が適用される
- つみたてNISA口座のシェア50%以上を誇る
- サイトデザインがシンプルで見やすい
- 投資関連の書籍が無料で読み放題
- 口座開設するだけで日経新聞が無料で読める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【手数料が安い】10月2日(月)よりゼロコースが誕生
2023年8月31日、楽天証券は国内株式(現物・信用)取引手数料が0円になるゼロコースについて発表しました。この新しい取引手数料体系は、2023年10月2日(月)から開始されます。
手数料 | |||||
証券会社 | 5万円 以下 | 10万円 | 5万〜10万〜 20万円 | 50万円 | 20万〜50万〜 100万円 |
楽天証券 | 0円 | ||||
SBI証券 | 0円 | ||||
DMM.com証券 | 55円 | 88円 | 106円 | 195円 | 374円 |
松井証券 | ー | ー | ー | ー | ー |
auカブコム証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
同様に、SBI証券も2023年9月30日(土)より国内株式手数料が0円となる「ゼロ革命」を開始すると発表しています。
ゼロコース適用前の手数料を見る
手数料 | |||||
ネット証券会社 | 5万円 以下 | 10万円 | 5万〜10万〜 20万円 | 50万円 | 20万〜50万〜 100万円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
SBI証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
DMM.com証券 | 55円 | 88円 | 106円 | 195円 | 374円 |
松井証券 | ー | ー | ー | ー | ー |
auカブコム証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 535円 |
楽天証券とSBI証券は国内株式取引の競争力を高めることが期待されます。取引手数料が0円となることは、投資家にとって大きなメリットです。
頻繁に取引を行う投資家「デイトレイダー」「スイングトレイダー」「デイトレイダー」は、手数料を気にするため、楽天証券とSBI証券への新規口座開設や取引の増加が予想されます。
国内株取引をメインで行うなら実質この2強となりそうですね。
楽天ポイントが貯まる
楽天証券では、取引を行うことで「楽天ポイント」もしくは「楽天証券ポイント」が貯まります。
2種類のコースが用意されており、投資できる商品や有効期限などが異なります。
楽天ポイントコース | 楽天証券ポイントコース | |
貯まるポイントの種類 | 楽天ポイント | 楽天証券ポイント |
貯まったポイントの利用先 | ・すべての楽天経済圏 ・楽天ポイントカードの加盟店 | 楽天証券 |
ポイントの利用条件 | あり | なし |
ポイントで投資できる商品 | ・投資信託 ・米国株式 ・国内株式(現物取引) ・バイナリーオプション | 投資信託 |
SPU | 対象 (最大+1倍) | 対象外 |
ポイントの有効期限 | ポイント獲得ごとに1年延長 (期間限定ポイントは翌月末) | 2年 |
他のネット証券会社でもポイントサービスで投資できる商品はありますが、種類は1〜2つしかありません。
しかし、楽天証券の「楽天ポイントコース」であれば、投資信託や米国株式、国内株式(現物取引)、バイナリーオプションの4つが購入可能です。
ポイント投資は現金を使う必要がないため、投資資金に余裕がない人にはありがたいサービスでしょう。
毎月100円と積立投資ができる
楽天証券では、毎月設定した金額を積み立てていく「積立投資」を、100円から購入できます。
投資は金額が大きくなるほど損失時のダメージも大きくなるため、少額でコツコツと資産を貯めていく方が初心者にはおすすめです。
また、楽天証券の積立投資は楽天ポイントでも購入できます。
毎月貯まる楽天ポイントだけを積立投資の資金に回すだけでも、長期的に見れば大きな資産となるでしょう。
毎月同じ金額で購入すると「ドルコスト平均法」という投資の法則から、値段の高いときは少なく買い、値段の安いときは多く買うことになるのです。
楽天銀行の口座と連携すると優遇金利が適用される
300万円以下 | 年0.1% (税引後年0.079%) |
300万円超 | 年0.04% (税引後年0.031%) |
楽天証券と楽天銀行の口座を連携させるサービス「マネーブリッジ」を利用すると、上記の優遇金利が適用されます。
一般的な大手銀行の金利は約0.001%となっています。楽天の年0.1%の金利は、大手銀行と比較すると非常に高いです。
預金額 (円) | 大手銀行の金利 (税引前) | 金利 (税引前) | 金利 (税引後) |
---|---|---|---|
300万 | 30円 | 3,000円 | 2,370円 |
600万 | 60円 | 5,200円 | 4,092円 |
900万 | 90円 | 6,400円 | 4,932円 |
1000万 | 100円 | 6,800円 | 5,212円 |
楽天証券や楽天銀行とよく比較されるSBIネット銀行も、証券と口座を連動することで金利が0.010%となっています。ネット証券の中でも楽天は金利が高いと言えます。
つみたてNISA口座のシェア50%以上を誇る
楽天証券は、つみたてNISA口座の国内シェア50%以上を誇ります。
つみたてNISAとは、一定範囲内の利益なら税金がかからないお得な制度のことです。
取り扱い商品は190本で、100円から購入できるなど、つみたてNISAの経験がない人でも気軽にはじめられるでしょう。
楽天ポイントを利用して購入することも可能ですし、取引を行うことで楽天ポイントを貯めることもできます。
サイトデザインがシンプルで見やすい
楽天証券のサイトデザインは全体的にシンプルで、初心者でも操作方法がすぐにわかります。
直感的に取引ができるようなデザイン設計なので、専門用語がわからない人でも迷わずに取引ができるでしょう。
また、楽天証券の専用スマホアプリもリリースされており、情報収集や値動きの勉強に役立ちます。
投資に集中できる時間が限られている人には、使いやすい楽天証券がおすすめです。
投資関連の書籍が無料で読み放題
楽天証券で口座開設をすると、投資関連の書籍が無料で読めます。
楽天証券が運営している投資メディア「トウシル」でピックアップされている書籍や、ベストセラー投資本などを読んで、無料で勉強できるのです。
また、投資本を20%OFFで購入できるクーポンも発行されています。
ただし、無料で読める書籍の種類は定期的に変更されます。閲覧期限が決まっている書籍が多いため、期間内に読んでお得に知識を身に付けましょう。
口座開設するだけで日経新聞が無料で読める
楽天証券で口座開設をすると、日経新聞が無料で読めます。
多くの証券会社が投資について勉強できるサービスを提供していますが、日経新聞が無料で読めるのは楽天証券だけです。
また、日経新聞だけでなく日本経済新聞社が提供している専門誌も無料となっています。
無料で読める専門誌
- 日本経済新聞(朝刊および夕刊)
- 日経産業新聞
- 日経MJ(流通新聞)
- 日経プラスワン
- 日経地方経済面
- 過去1年分の新聞記事
- 日経速報ニュース
日経新聞は、通常の契約方法だと年間で5万円以上かかるため、非常にお得なサービスだと言えるでしょう。
楽天証券のデメリット
多くのメリットがある楽天証券ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 窓口でのサポートがない
- IPO実績はSBI証券に劣る
- 楽天ポイントしか貯まらない
- ポイントサービスの内容が定期的に変更される
窓口でのサポートがない
楽天証券はネット証券会社なので、窓口でのサポートはありません。
ネット証券会社は、人件費を最小限に抑えることで手数料を安くして運営しているため、仕方のないことでしょう。
IPO実績はSBI証券に劣る
楽天証券のIPO実績は、他の証券会社に劣ります。
IPO投資とは、上場する予定の企業に投資して、大きな利益に期待できる投資方法のことです。
楽天証券 | SBI証券 | |
2020年のIPO取り扱い銘柄 | 38社 | 85社 |
2021年のIPO取り扱い銘柄 | 74社 | 117社 |
2022年のIPO取り扱い銘柄 | 65社 | 89社 |
楽天証券とよく比較されている「SBI証券」の方が、IPO実績は優秀です。
IPO投資を本格的に取り組みたい人は、楽天証券よりもSBI証券を利用しましょう。
楽天ポイントしか貯まらない
楽天証券で付与されるポイントは、「楽天ポイント」か楽天証券でしか使えない「楽天証券ポイント」だけです。
せっかく楽天ポイントが貯まっても、普段から楽天グループを利用しない人にとっては、あまり使い道がありません。
また、楽天証券とよく比較されるSBI証券では、以下のようなポイントが貯まります。
楽天証券で貯まるポイント | SBI証券で貯まるポイント |
・楽天ポイント ・楽天証券ポイント | ・Vポイント ・Vポイント ・Pontaポイント ・dポイント ・JALマイル |
SBI証券では、5つの中からいずれか1つを選択できます。
VポイントやPontaポイント、JALマイルを貯めたい人は、SBI証券を選びましょう。
ただし、楽天ポイントは非常に豊富な使い道が用意されています。コンビニやガソリンスタンド、飲食店など、500万店舗以上の加盟店で利用できるのです。
ポイントサービスの内容が定期的に変更される
楽天証券のポイントサービスは、定期的に内容が変更されています。
たとえば、2022年4月からは、ハッピープログラムで毎月付与されていたポイントが廃止になり、特定の保有残高を超えたタイミングで1度だけ付与される仕組みに改悪されました。
また、同じ時期にマネーブリッジで連携していた楽天銀行の金利が、0.1%から0.04%に引き下げられています(預金残高300万円以上の場合)。
メガバンクの金利は0.001%〜0.002%なので、マネーブリッジの改悪後でも十分に高金利ではあります。
また、「今後も変更されるのでは?」と不安を感じているユーザーも少なくありません。
楽天証券が向いている人・向いていない人
ここからは、楽天証券が「向いている人」と「向いていない人」を解説していきます。
楽天証券が向いている人 | 楽天証券が向いていない人 |
コスパよく投資をはじめたい人 楽天ポイントを積極的に利用している人 幅広い選択肢から選びたい人 | 楽天ポイントの使い道がない IPO投資がしたい |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
楽天証券が向いている人
- コスパよく投資をはじめたい人
- 楽天ポイントを積極的に利用している人
- 幅広い選択肢から選びたい人
楽天証券は手数料が安く、100円から投資をはじめられます。日経新聞や投資関連の書籍が無料で読めるため、投資を勉強するためのコストも抑えられます。
また、楽天ポイントが貯まる点も楽天証券ならではの特徴です。
普段から楽天経済圏で買い物をしている人には、非常に大きな恩恵となるでしょう。
取り扱い商品数も業界トップクラスなので、楽天証券を使っていれば「買いたい銘柄がなかった」なんてケースを避けられます。
楽天証券が向いていない人
- 楽天ポイントの使い道がない
- IPO投資がしたい
楽天証券で貯まるポイントは、楽天ポイントと楽天証券ポイントだけです。そのため、普段から楽天ポイントを使っていない人は、楽天証券で消費するしか選択肢がないでしょう。
また、IPO投資をするのであれば、楽天証券よりもSBI証券がおすすめです。
SBI証券は2022年にIPOを行った全91社のうち、89社のIPO銘柄を取り扱っています。
一方で、楽天証券の2022年IPO実績は、65社しかありません。
積立投資や現物取引だけでなく、IPO投資にも興味があるなら、楽天証券はあまり向いていないでしょう。
楽天証券の口座開設は簡単?
次に、楽天証券の口座開設に必要なものや、開設までの流れを紹介していきます。
楽天証券の口座開設に必要なもの一覧
楽天証券で口座開設するには、以下2つが必要です。
・本人確認書類(お名前、ご住所、生年月日が明瞭に確認できるもの)
・インターネット環境
楽天証券で口座開設をするには、本人確認書類の提出が必須です。
口座開設だけであればマイナンバーは手元になくても問題ありませんが、実際に取引するためには、マイナンバーの登録が必要になります。
本人確認書類で利用できる書類 |
・運転免許証 ・マイナンバーカード ・健康保険証 ・パスポート ・住民基本台帳カード ・住民票の写し・印鑑登録証明書 ・在留カード・特別永住者証明書 |
楽天証券で口座開設する流れ
楽天証券で口座開設する流れは、以下の通りです。
- 口座開設の申し込み
- メールアドレスの登録
- 本人確認書類の提出
- 本人情報の登録
- ログイン情報が楽天証券から届く
- ログイン・初期設定
- 取引開始
楽天証券は累計900万人以上の人が口座開設をしているため、使いやすさには定評があります。
公式サイトの指示通りに情報を入力するだけでなので、インターネットに慣れていない人でも難しくはありません。
口座開設はすべてネット上で完結しますし、最短で翌営業日から取引ができます。
楽天証券に関するよくある質問
ここからは、楽天証券に関するよくある質問に回答していきます。
- 楽天証券はやめたほうがいいですか?
- 楽天証券の最低入金額はいくらですか?
- 楽天証券に潰れる可能性はありますか?
- 口座開設に費用はかかりますか?
- 楽天証券とSBI証券はどちらがオススメですか?
- 楽天証券はやめたほうがいいですか?
-
楽天証券は、多くの人におすすめできる証券会社です。
100円から取引が可能で、手数料も安く、投資経験のない人にピッタリの証券会社です。
- 楽天証券の最低入金額はいくらですか?
-
1,000円です。
楽天銀行の口座と連携する「らくらく入金」や、リアルタイム入金なら入金手数料は無料となっています。
- 楽天証券に潰れる可能性はありますか?
-
潰れる心配はありません。
楽天証券を運営する楽天グループは、日本を代表する超大手企業です。
そもそも、たとえ潰れたとしても、お金や株は基本的にユーザーに返還される仕組みになっています。
- 口座開設に費用はかかりますか?
-
無料です。
口座管理費用や年会費なども無料となっています。
- 楽天証券とSBI証券はどちらがオススメですか?
-
投資初心者なら楽天証券がおすすめです。
楽天証券とSBI証券は手数料や取り扱い商品、ポイントサービスなどが似ており、どちらを使っても大きく損をすることはありません。
ただし、サイトの使いやすさは楽天証券に軍配が上がります。
まとめ
この記事では、楽天証券がやめたほうがいいと言われている理由や、口コミ・評判からわかるメリットとデメリットを解説しました。
楽天証券はポイントサービスや手数料が優れており、初心者にも優しい証券会社です。
また、日経新聞が無料で読めたり、豊富な商品を取り扱っているなど、中級者〜上級者でも満足できるでしょう。
ネット証券会社は、基本的にどこも口座開設だけなら無料です。迷っているのであれば、楽天証券とSBI証券の両方で口座開設すれば、両者のメリットを受けられます。