英会話を上達させるにあたっては、まず基礎となる英単語を覚えることが大切だと言われています。
とは言え、暗記が苦手な人にとってはかなりの苦痛もあってなかなか難しい面もありますよね。
そうした人たちに向けて、英単語を覚えるコツについて解説します。
英語の単語はどうやって覚える?
僕は英単語を覚えるのが本当に苦手でしたが、暗記法を改善したことで、英単語が覚えられる様になりました。以下、僕が実践している英単語暗記法です。
引用元:https://twitter.com/adameigo/status/1711269507011068074
こちらは『システム英単語』のカードですが、ある程度単語帳で覚えたらこのようなカードで覚えることをおすすめします。
引用元:https://twitter.com/gk68gd66oyee84/status/1691676225838993716
英単語の覚え方はまずは「英文⇒和訳」だけひたすら覚えるのがおすすめ。
引用元:https://twitter.com/ikunet_blog/status/1679483068493742082
英作文はそもそも難しい単語を使う必要は全くありませんし、
英単語帳で自然と覚えた単語だけでも十分対応できます。
・英単語の覚え方には3つのコツがあります。
引用元:https://twitter.com/benkyo_method/status/1663023219773931522
・質よりも量を意識する
・五感を使って覚える
・欲張らない
記憶の仕方にはそれぞれに合ったものがあるので一概に言うことは難しいようです。
とは言え共通するものとして目だけで覚えようとしないことや、何かと関連付けることが大切と言われているようですね。
以下から掘り下げていきましょう。
実は間違い?効率の悪い英単語の覚え方
英単語をひたすらノートに書くだけ
学校でよく習う物事の覚え方に、ひたすらノートに書くというものがあります。
これに倣って英単語をひたすらノートに書き続けていればいつかは覚えられると考える人もいるかもしれません。
しかしこの方法は効率が悪い可能性があります。
実は記憶を定着させるためには「思い出す」という過程が必要とされていますが、この方法だと頭の中で「思い出す」という過程を経ない可能性があるのです。
もしもこの方法でよく覚えられないという人は、見直す必要があるでしょう。
英単語をただ見ているだけ
こちらも「思い出す」というプロセスが欠けている点が問題となります。
見ている単語は確かに頭の中には入ってきますが、その後に「思い出す」というプロセスがないので、記憶としてはあまり定着しません。
ある意味で頭の中を素通りしてしまうのです。
また記憶には五感も大切とされており、目だけでなく音で認識することも有効な方法です。
自分で発音してそれを耳で聞くことで、よりその単語が記憶として定着しやすくなります。
文脈から単語を覚えようとする
文脈から自然に単語を覚えるのは良いことなのでは?と感じられる人もいるかもしれません。
しかし実は文脈から単語を覚える方法は、単語帳を使って純粋に記憶する方法よりも効率が悪いという研究結果があります。
この場合、文脈から「推測する」という過程が記憶にはあまり役立っておらず、単語を一切確認せずに文脈のみで記憶しようとした人は単語帳で覚えるよりも10分の一くらいの効率になってしまうのだそうです。
ただし復習として記憶の強化、定着には文脈も役立つと言われています。
一日に覚える英単語の数を少なくしている
一日に少ない単語を覚えると決めて、それだけに集中して記憶するという方法を聞いたり、試したりしている人もいると思います。
ですがこの方法もあまり効率が良くないとされています。
これは先にも触れた「思い出す」にも関係していることで、覚える単語の数が少ないと常にその記憶が一時的に残されているので、「思い出す」ことによる記憶の定着が弱くなってしまうのです。
数は多めに設定して、新鮮さを忘れないようにするのが良いでしょう。
覚えていない単語だけ何度も繰り返して覚える
こちらも「思い出す」に関係しています。
まず覚えられていない単語を集中的に勉強するということは、前項で挙げた「数が少ない」にも該当します。
そのため新鮮さがなく、思い出すと過程を経ずに何度も繰り返すことになるので記憶の定着が弱くなります。
こうした場合、既に覚えている単語も含めて全体で繰り返したほうが、その単語が出た時に思い出すという過程を経ることになるので、記憶の定着にはより貢献しやすいとされているのです。
英単語を覚えるための効果的な方法を解説!
ある程度知っている単語を選ぶ
覚えるならばまったく知らない難しい単語から重点的に覚えていきたい、と思われるかもしれませんが、まずは6~7割程度自分でも理解できている単語から覚えていくほうが効率的です。
なぜならば、まったく知らない単語だとはじめから難易度が高すぎて、ちょっとしたつまずきで挫折もしやすいためです。
また正確な発音もセットで覚えたほうが効率的なので、CDや音源のついている単語帳などから選択していくのがおすすめです。
覚える単語は50語ぐらいに設定する
少ないほうが覚えやすいように感じられるかもしれませんが、ここまで解説してきたように、単語の記憶には「思い出す」というプロセスが大事なため、覚える過程で一度忘れることも大切なのです。
なので50語を一度に覚えようとするのではなく、たくさんある単語を繰り返していく中で、少しずつ記憶に定着させていくという考え方をしましょう。
忘れかけているところで再びその単語に出会うことで思い出し、より覚えられるのです。
発声しながら覚える
人間は目だけで物を覚えるのではありません。
特に言語に関しては、目で見ながら頭の中では発音していると言われています。
そのため単語の正確な発音を理解しておくこともとても大切です。
また自身で発音することでその声が耳から入り、音としても無意識的に記憶に残ります。
その複合的な記憶が一つの単語に結びつくことでよりしっかりと長く、正確に単語を覚えられるようになります。
確認して復習する
単語を覚えたら、テストもマメにしてみましょう。
テストをすることで、覚えているかどうか曖昧だった認識も明確になります。
またテストに答えようとする過程にも「思い出す」ことがあり、より記憶の定着に貢献します。
そのまま同じことを繰り返す
そして「覚える」、「テストする」という流れを繰り返していきます。
ここで覚えていなかった単語をもう少し重点的に勉強したくなるかもしれませんが、その必要はありません。
それよりも流れの中で「思い出す」を繰り返すほうが効率的に記憶できるためです。
覚えていたか、いなかったかに関わらず、あまり固執せずに繰り返すことが大切です。
英単語を覚えるのに役立つyoutube動画
英単語を覚える際に注意したいポイント
インプットとアウトプットのバランスを考える
インプットとは英単語を覚えること、アプトプットとは覚えた単語を実際に使うことです。
このどちらかでも一方の偏ってしまうのは、英単語を記憶していく上であまり良くないこととされています。
単純な比率で言うと「大量のインプット」「少量のアウトプット」が良いとされていますが、この中で自分に合ったバランスを常に意識するようにしましょう。
覚えるばかりでまったく使わなかったり、実践ばかりして単語を覚えないのも良くないのです。
学習計画を立ててスキマ時間を使う
社会人ならば仕事、学生ならば他の勉強で、英単語を覚える時間にもいろいろと苦労すると思います。
そんな時には、なるべくスキマ時間を有効に利用するようにしましょう。
普段あまり有効に使っていないかもしれない、昼食の後のぼーっとする時間や、寝る前の時間。
そうしたスキマ時間を単語を覚える時間として使えば、それぞれが10分~15分程度であっても合計すればそれなりの時間になります。
またその際には、いつまでにそれを覚えるかといった具体的な計画を立てておくことも有効です。
関連付けて覚える
単語の覚え方についてですが、「関連付け」で覚えることも有効です。
オーソドックスなのは、他の単語と関連付けて覚えること。
たとえば同じ分野に属する単語や、語源を同じくする単語。
そうした結びつきの強い単語をいくつか関連付けて覚えることで、より体系的な記憶として残りやすくなります。
また慣習と結びつけることも有効です。
これを「コロケーション」と言いますが、生活の中で結びつきの強い名詞や動詞の組み合わせを覚えることで、迷った時にどちらの単語を選択すべきか感覚的にわかるようになります。
まとめ
英単語の記憶には、一般的な学習で言われるものでは実は効率が悪い方法があります。
そうした方法を避け、「思い出す」覚え方を意識することでより効率的な記憶ができるはずです。
苦手という方はぜひ試してみてください。