マッチングアプリの利用者の多くが、2回目のデートを重要な分岐点と考えています。
「2回目のデートの約束を取り付けられない」「1回目より盛り上がらなかった」など、それぞれが異なる悩みを抱えているのが現状です。
しかし、「2回目のデートをきっかけに交際を始めた」というケースも一定数あり、2回目のデートがその後の関係性を左右する重要なポイントであると考えられます。
本記事では、マッチングアプリにおける2回目のデートの成功に向けたポイントを解説します。
マッチングアプリの2回目のデートに関する統計調査結果

冒頭で述べたように、マッチングアプリにおける2回目のデートは、その後の関係性を左右する重要な要素となります。
その重要性を示すために、マッチングアプリの利用に関する統計調査の結果を紹介します。
2回目のデートで告白し、交際を開始したカップルは全体の1割強にのぼる。
ノマドマーケティング株式会社が実施したアンケート調査によると、男女平均で1割強のマッチングアプリユーザーが、2回目のデートでの告白をきっかけに交際を開始していることが明らかになっています。
出会いから付き合うまでに会った回数 | 男性回答 | 女性回答 |
---|---|---|
0回(初デート) | 7% | 4.8% |
1回(2回目のデート) | 17% | 9.5% |
2回(3回目のデート) | 16% | 19.1% |
その後、3回目のデートで交際を開始するカップルが多いことから、2回目のデートで「恋人として適しているかどうか」の判断が完了すると考えられます。
初デートで交際を開始するカップルが一定数いることから、「会う回数は必ずしも重要ではない」と考える人がいることがうかがえます。
マッチングアプリ利用者の74%が2回目のデートに至らなかった経験を持つ
マッチングアプリENSPORTSのアンケート調査によると、7割以上のユーザーが「1回限りのデートで終わった経験がある」と回答しています。
この結果から、2回目のデートに進むことは、1回目のデートよりも難しいことが分かります。
1回限りで終わった経験を持つ人の中には、「あんなに会話が弾んだのに、なぜ続かなかったのか」と疑問を抱く人もいるかもしれません。
2回目のデートにつなげることが難しいと感じる場合は、誘い方を工夫する前に、まず1回目のデートの内容を振り返り、改善点を見つけることが重要です。
マッチングアプリでの2回目のデートの役割とは

マッチングアプリにおける初回デートの目的は、実際に会い、お互いの印象を確かめることです。端的に言うと、「恋人として適切かを第一印象で判断する」段階です。
二回目のデートでは、「恋人としての適性を具体的に評価する」段階に進みます。具体的な確認ポイントは次の通りです。
- 一緒にいて心地よいと感じるか
- 会話のテンポや雰囲気が合っているか
- 価値観に共通点があるか
- 恋愛観、仕事観、人生観などの価値観が一致しているか
これらのポイントを二回目のデートで確認できれば、その場で交際を始めることも可能です。
2回目のデートはあり?なし?相手の脈あり判断基準

2回目のデートに誘いたいものの、相手が受け入れてくれるか不安で一歩踏み出せない方も多いでしょう。
そこで、この章では、2回目のデートの誘いに応じてもらえるかを判断するための「脈ありサイン」をご紹介します。
適度に連絡を取れているか
初回デート後の重要な確認ポイントの一つが、連絡頻度です。
人それぞれ生活リズムが異なるため、一概に「〇回以上」と決めるのは難しいですが、「特定のタイミングで返信があるかどうか」が判断の基準になります。
例えば、以下のタイミングで連絡が取れ、就寝前までに数回のやり取りができる場合は、「脈あり」と判断してもよいでしょう。
- 朝一番
- 昼休み
- 帰宅時
- 就寝前
さらに、連絡頻度に対する価値観も人それぞれです。例えば、
- 「24時間以内に返信すれば問題ない」と考える人
- 「3日以内なら問題ない」と考える人
- 「好意に関係なく、受け取った連絡には基本的にすぐ返信する人もいる」
相手から話題を広げたり、質問が多いか
日常の会話で、相手が話題を広げたり質問をするかに注目しましょう。
あなたが質問しても、相手が答えるだけの場合は注意が必要です。
相手を恋愛対象として前向きに考えている場合、「もっと知りたい」という気持ちが自然に生まれるものです。会話の中で相手が話題を広げたり質問をするのは、関係が深まっている証拠です。
電話の誘いに応じるか
脈ありかどうかを判断する方法の一つとして、電話に誘ってみるのも有効です。
相手が電話の誘いに応じるなら、あなたとの関係を深めたいと考えている可能性があります。電話で話す機会があれば、相手の声のトーンやテンションにも注目しましょう。
相手が「楽しそう」「嬉しそう」と感じられれば、関心が高いと判断できます。ただし、電話が苦手な人や、感情を声や態度に表しにくい人もいます。
特に、電話が苦手な相手に無理にかけると、「合わない」と感じさせてしまう可能性があるため注意が必要です。
マッチングアプリで2回目のデートの誘いにOKをもらうコツ

1回目のデートで良好な関係を築けていれば、2回目のデートの承諾を得るのはそれほど難しくないはずです。
2回目のデートの承諾を得るためのポイントとして、以下の4点を押さえてください。
1回目のデート中に次回デートの話題を出す
2回目のデートにつなげるためには、1回目のデート中にその話題を取り上げることが重要です。
「次回のデート」や「いつか・今度」といった漠然とした表現でも問題ありません。一緒に行きたいお店や場所、希望するデートの内容を話題にしましょう。
例えば、「オムライスが有名なお店に行こう」という話題が出た場合、相手は初デート後にオムライスに関連する情報を目にするたびに、あなたのことを思い出すでしょう。
未来の計画や未決定の約束は、相手の記憶に強く残りやすくなります。そのような話題をしている間に、2回目のデートの日程を調整するのも有効です。
適度に連絡をとる
初回デート後、2回目のデートにつなげるには、適度な頻度で連絡を取り続けることが重要です。
「適度な頻度」は人によって異なるため、これまでのやり取りや初回デートでの印象を考慮して調整しましょう。2回目のデートを決めた日から当日までの間に連絡が完全に途絶えると、相手に不安を与える可能性があります。
連絡頻度の調整が難しい場合は、「交際を始めたら、どのくらいの頻度で連絡を取り合うのが理想ですか?」と尋ねてみるのも有効です。
この段階ではまだ交際関係にないため、相手の理想の頻度よりもやや控えめに連絡を取るのが適切です。
1回目のデートから2回目のデートは最短で
2回目のデートは、初回デートからできるだけ早い日程で設定するのが望ましいです。
その理由として、次の3つが考えられます。
- 時間が経つにつれて、初回デートの印象が薄れてしまうため
- 相手のスケジュールが埋まってしまう可能性があるため
- 相手がアプリで知り合った他の異性と会う予定を入れている可能性があるため
人は時間とともに記憶が薄れていくものです。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」によると、人は時間の経過とともに記憶を忘れていくとされています。
時間の経過 | 忘れてしまう割合 |
---|---|
20分後 | 42% |
1時間後 | 56% |
1日後 | 74% |
6日後 | 76% |
1ヵ月後 | 79% |
この法則によれば、初デートの翌日には相手の記憶にあなたの印象が3割以下しか残っていない可能性があります。
また、マッチングアプリの世界では、いつ意中の相手をライバルに取られるかわかりません。
「まだ早い」と考えているうちに、相手に恋人ができてしまう可能性も十分にあります。初回デートから2回目のデートまでは、できるだけ短い期間で設定するのが望ましいです。
デートの日時・場所・内容を自分から提案する
2回目のデートをスムーズに決めるためには、日時・場所・内容を自分から提案することが大切です。
人は何かを決める際にエネルギーを使うため、「相手と相談しながら決めよう」という姿勢が、負担になってしまうことがあります。
日時については、相手の都合を考慮しつつ、2~3つの候補を挙げるのが望ましいでしょう。場所や内容については、自分の希望を提案しても構いません。
マッチングアプリで2回目のデートの場所・内容の選び方

「初回デートの場所選びに悩んだのに、次はどうすればいいのか…」と迷う方も多いでしょう。
「前回は相手が場所を選んでくれたので、今回は自分から提案しよう」と考える方もいるでしょう。
マッチングアプリで2回目のデートの場所や内容を決める際は、次の2点を意識しましょう。
1回目のデートとはシチュエーションや内容を変える
2回目のデートは、初回デートとはシチュエーションや内容を変えることをおすすめします。
それだけで、会話のネタが浮かびやすくなったり、初回デートでは見えなかった相手の新たな一面が見えたりするはずです。
初回デート内容 | 2回目のデート内容 |
---|---|
休日の日中、カフェ | 平日の夕方~夜、居酒屋・バー |
休日の日中、ランチ | 休日の日中~夜、ランチ~他デート |
平日の夜、居酒屋 | 休日の日中~夜、他デート~ディナー |
飲食店でデートするにしても、お店のジャンルまで前回と同じだとそれだけで会話が詰まってしまう恐れがあります。
シチュエーションや内容に変化をつけて、お互いのことを深く知るきっかけにしましょう。
1回目のデートより長時間一緒にいられるようにする
2回目のデートでは、初回デートよりも長く一緒に過ごすことが大切です。長く一緒に過ごすことで、「恋人として相性が合うかどうか」をより明確に判断できます。デートの約束をする際は、事前に相手の予定に余裕があるか確認しておくとよいでしょう。
例えば、「〇〇を食べた後に××に行きたいのですが、ご都合はいかがですか?」と提案すれば、相手もそのつもりでデートに臨みやすくなります。
マッチングアプリで2回目のデートにおすすめのコース3選

「初回デートとは異なるシチュエーションや内容」「初回デートよりも長く過ごす」という2つの条件を満たす、2回目のデートにおすすめのプランを3つ紹介します。
基本は「食事デート+α」の形とし、体験を通じて価値観や感性を共有できるプランを考えましょう。
ランチ&映画館
ランチを楽しんだ後に映画を観るという、カップルらしいデートプランも、2回目のデートには適しています。
映画の後は、感想を語り合うためにカフェや居酒屋に立ち寄るのもよいでしょう。時間配分としては、映画が始まる2時間ほど前に待ち合わせるのがおすすめです。
休日に人気店を利用する場合は混雑が予想されるため、できれば事前に予約しておくと安心です。
ランチ&大きな公園
ランチ後のデートプランとして、落ち着いて過ごせる広い公園へ行くのもおすすめです。散歩をしたり、ベンチに座って語り合ったりと、二人だけの時間を楽しめます。
飲食店で向かい合って座るよりも、並んで歩いたりベンチに座ったりする方が距離が縮まり、親密になりやすいでしょう。費用がかからず、多くの人に好まれるデートプランといえます。
動物園or水族館&カフェorディナー
お昼頃に待ち合わせて動物園や水族館を楽しみ、夕方からカフェやディナーへ行くのもおすすめのデートコースです。
動物や魚を見て感じる「かわいい」という気持ちが、一緒にいる相手への感情と重なることで、親近感が高まる効果も期待できます。
触れ合いコーナーのある動物園は、「一緒に体験する」ことで2人の親密度が深まりやすいため、特におすすめです。
マッチングアプリで2回目のデートを成功させるポイント

2回目のデートで恋愛を成就させる、もしくは3回目のデートに繋げる貯めのポイントとして、以下の3点を押さえておいてください。
価値観や感性を共有し合う
2回目のデートは、「恋人として相性が合うかどうか」を具体的に判断する機会となるため、お互いの価値観や感性を共有することが大切です。
それによって「交際後の2人」を想像しやすくなり、関係を深めるきっかけにもなります。
価値観や感性を共有するには、「ポジティブな感情を言葉にする」「質問をする」の2つがポイントです。
例えば、「このパスタ美味しいね」といった何気ない一言も、お互いの価値観や感性を共有する手段になります。
質問をきっかけに、相手の答えを深掘りするようなやりとりを重ねることで、価値観や感性をより深く知ることができます。
- 初めて好きになった芸能人は誰?
- その人のどんなところが好き?
- その人が目の前に現れたら、どうする?
例えば、上記のような質問が考えられます。
お互いの価値観や感性を共有することを意識して会話を進めると、2人の距離は初回デートよりも縮まるでしょう。
多少は素をみせる
「恋人として相性が合うかどうか」を判断するためには、ある程度自然体で接することも大切です。
いつまでもよそよそしさが残っていたり、「取り繕った自分」を演じていたりすると、関係を深めるのは難しくなります。
相手の冗談に大げさに反応したり、「美味しい」ではなく「うまい」と言ったりするなど、自然な自分を適度に出してみましょう。
相手に気を遣わせないためには、まず自分がリラックスすることが大切です。自分から自然体で接することで、相手も次第にリラックスし、打ち解けやすくなるでしょう。
好意をアピールする
2回目のデートでは、相手の好意を探るよりも、自分から好意を示す意識を持ちましょう。
「好き」や「付き合ってください」といった直接的な言葉でなくても、好意を伝える表現は多くあります。
- また会えて嬉しいね
- 笑顔が素敵だね
- その考え方、共感できるな
- 気が合うね!
こうした何気ない言葉をかけることで、相手は「この人は自分を恋愛対象として見てくれている」と感じやすくなります。
2回目のデートで好意が感じられないと、「自分は恋愛対象ではないのでは?」と不安に思われてしまうこともあります。
マッチングアプリでの2回目のデートのよくある失敗例5選

冒頭で述べたように、マッチングアプリの2回目のデートは、その後の関係を左右する重要なポイントです。
「この人とは付き合えない」と判断されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
マッチングアプリの2回目のデートでよくある失敗例を5つ紹介します。
距離を詰めすぎてしまう
好意を伝えることは大切ですが、距離を縮めすぎるのは避けましょう。
恋愛経験が少ない方は、このバランスを誤りやすいため注意が必要です。
距離の縮め方を誤ると、一方的に気持ちが高まり、独りよがりな印象を与えてしまいます。
他人の行動なら「痛い」と思える言動も、自分のこととなると意外と気付きにくいものです。手遅れになる前に、十分気を付けましょう。
必死さが伝わってしまう
「必死さ」とは、「あなたしかいない」という雰囲気や言動を指します。恋愛における「一途さ」や「誠実さ」は、「必死さ」と誤解されやすいため、注意が必要です。
「一途さ」は恋人関係では大切ですが、交際前の段階では相手に「重い」と思われる可能性があります。「誠実さ」とは、「相手に真摯に向き合うこと」を意味し、一方的な好意を押し付けることではありません。
多くの女性は、男性の「必死さ」を本能的に避ける傾向があります。好意を伝える際は、言葉選びに気を付け、誤解を与えないよう心掛けましょう。
恋愛や価値観の話をしない
2回目のデートで恋愛や価値観といった深い話題が出ない場合、それ以上の進展は期待しにくいでしょう。
マッチングアプリは、基本的に恋愛や結婚を前提とした出会いの場です。
将来的に深い関係を築くことを前提に出会う以上、踏み込んだテーマについて話すことは避けられません。
脳の仕組みとして、恋愛に関する会話が引き金となり、相手の好意を引き出す可能性があります。
恋愛に関する会話によって生じるドキドキ感を、脳は目の前の相手によるものと錯覚しやすいからです。
2回目のデートが初回に比べて雑になってしまうケース
初回のデートで緊張しすぎた結果、2回目のデートが雑になってしまうことは少なくありません。
- 服装やメイクを適当にしてしまう
- 前回と似た雰囲気のお店を選んでしまう
- 話す内容を考えず、その場任せの会話になってしまう
- 食事後の流れを考えていない
このような状態では、相手にとって「特別なデート」とは感じにくくなります。
長く付き合っているカップルなら問題にならないかもしれませんが、まだ関係が始まったばかりの段階では、計画的にデートを進めることが大切です。
心を開かない
2回目のデートで心を開きすぎることも、距離を縮めすぎるのとは別の問題を引き起こすことがあります。
初回デートでは、警戒心や緊張から心を開きにくいことがよくあります。しかし、2回目のデートでは、「相手のことをもっと知りたい」という前向きな気持ちを持って臨むことが大切です。
特に、相手が好意を示したり質問をしてくれているのに、初回デートと同じような反応を続けてしまうと、不満を抱かれることがあります。
人と打ち解けるのに時間がかかる場合は、事前にそのことを伝えておくのも一つの方法です。
まとめ

マッチングアプリにおける2回目のデートは、その後の関係を大きく左右する重要な節目です。
2回目のデートで充実感を得られれば、3回目のデートから交際を始めたり、その場で交際を決めることもできます。
さらに、2回目のデートへの誘いに対する相手の反応は、初回デート後のコミュニケーションの頻度や内容に大きく左右されます。
適度な頻度で連絡を取り、できるだけ早い段階で次のデートを約束することが大切です。
2回目のデートでは、初回よりも長く一緒に過ごせるよう、「食事デート+α」の形式を取り入れるのがおすすめです。
会話や共同体験を通じて関係を深め、より良い関係を築きましょう。
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