ここでは皆さんに安心・安全な占いライフを楽しんでもらうため、霊感商法の詐欺手口とそれを見極める方法、詐欺に遭った場合にとるべき対策をご紹介します。
目次
霊感商法とは?霊力があるように見せかけて高額で物を売ること
単なるつぼや印鑑・置き物などに、あたかも超自然的な霊力があるように、言葉たくみに思わせて、不当に高い値段で売り込む商法です。幽霊や超常現象など、現実には存在していないものをさもあるかのように装い、それを利用し悩みや不安などを煽って高額な買い物をさせる商法です。 例えば、相手の悩みの原因について祖先の祟りや悪霊などが付いていると主張し、実際には効果のない壺や印鑑、数珠などを法外な値段で買わせようとします。 特定の団体などが組織ぐるみで行うこともあり、社会問題化することもあります。 警察でもこうした行いは悪徳商法の一種と定義していて、違法性が高いものは取り締まりをしています。
霊感商法のよくある手口
壺など開運アイテムを売りつける
壺・数珠・開運アクセサリー・パワーストーン・印鑑・お守り・護符など、「これを持つことで邪気が祓えますよ」「これを持っていれば運気が上がって幸せを掴めますよ」などといった宣伝文句で、開運アイテムを売りつけてきます。相談者本人がお店を探して自己調達するように勧められる分には問題ありませんが、占い師が特定のお店を勧める場合や、占い師本人が販売する場合は要注意ですね。
不安を煽って高額な料金で祈祷や霊媒を行う
神通力を持つ能力者や霊媒師として、祈祷や霊媒でお金を取る占い師もいます。 まずは占いや透視・霊視などにより、「相談者に悪い運気が流れている」「相談者は誰かの怨念を向けられている」「相談者に悪霊が取り憑いている」などの鑑定結果を伝えるのです。 そして、有料で相談者に占い師が自ら祈祷や霊媒を行うという手口です。あわせて読みたい
スピリチュアル系の本やセミナーへの勧誘
魂のステージを高めるためと称し、占い師が書いた本やセミナーへの参加に誘導されることもあります。 あるいは、「あなたにもスピリチュアルな才能があるから、修行をして能力を開花させましょう」と勧誘される場合も。本やセミナー自体も高額なうえに、巧妙に相談者を思想に染めて大金を使わせるようにズブズブとハマらせていくわけですね。
標的の情報を事前に集めていることもある
霊感商法をしようとする者がターゲットを決めて本格的に行う場合、霊感の信憑性を高めるために、あえて事前にターゲットの個人情報を収集します。 秘密裏に集めた情報を初対面で、さも霊感によって見抜いたように演出することで、特別な力を持っているかのように見せるのです。標的の悩みや不安を見つけ出す
そういった事前の情報収集や、あるいは直接対面した時の会話などから、相手が日頃から抱えている不安や悩みを見つけ出します。 大抵の人は悩みの一つや二つは持っているもので、それを解決できるとなれば心は動きやすくなります。 そうした相手の弱い部分につけ込むのです。自分たちならば、そうした悩みや不安を解決することができると提案する
そして相手が悩みを認めたならば、自分たちにはそれを解決できる方法があると切り出します。 簡単に解決できる悩みならそもそも抱え続けていませんし、難しい悩みほど解決は困難です。 そして特別な力があるからこそ解決できると諭して、自らのフィールドに相手の心を引き込んでいくわけです。解決の手段として、高価なサービスの契約や商品の収入をすすめる
普通ならば難しい悩みをすぐに解決することはできませんが、それを不思議な力を持つ物を所有することで解決するとなれば、これまでとは全く違う解決方法であることから、相手によっては一定の説得力が生まれてきます。 そこで、貴重な物だがお譲りすることはできると提案してくるのです。逆にそれを断ると、今より不幸になると脅してくる
もちろん誰もがそれを簡単に信じられるわけではありません。 しかし証拠がないものだけに、逆に底知れぬ恐ろしさも感じてしまうのが人間です。 もしも説得に応じない人がいれば、逆にこのままだと祟り殺されてしまうといった言葉で不安を煽り、時に脅迫めいた形で買うように強要してくることもあります。霊感商法に騙されやすい人の特徴5選
霊の存在やスピリチュアル的なものに興味がある
霊に限らず、宇宙人や未確認生物などには不思議な魅力がありますよね。 科学では解明できない部分が現実にもまだある以上は、そうした想像上のものが存在できる余地はあります。 ですがそうした可能性を信じている人ほど、相手の言い分に多少なりとも耳を傾けてしまう可能性があるのもまた事実です。 霊的なものは一切信じないとはっきりしている人に比べれば、少しでも信じている部分があるほうが騙されてしまう危険はあるでしょう。悩みや不安などを抱えている
悩みや不安などを抱えている人は精神的にも不安定な状態にあります。 その悩み自体に精神をやられてしまっている場合もありますし、解決方法を色々と探りながら、でも解決できない日々に疲れてうんざりとしていることもあるでしょう。 そんな時には藁をも掴みたい気分で、色々なものを試したくなってしまうことは確かです。 これといった損害が無ければまだ良いですが、そうした人ほど霊感商法に騙されやすいとは言えるでしょう。いつもさみしさや孤独を抱えている
悩みを相談できる人が身近にいないことももちろんですが、それ以外の私生活でもあまり友達付き合いなどがなく、日頃から寂しさや孤独感を抱えている人も霊感商法のターゲットになりやすいタイプです。 そうした人は悩みや不安を解決したいという気持ちもさることながら、人に優しくされたり話を聞いてもらえるというだけでも相手に親近感を覚えてしまいがちです。 そうした嬉しさが相手への信用と混同されてしまい、罠にかかるのです。人の言うことをすぐ信じてしまう
何ごとも疑ってかかるタイプの人にも問題はありますが、言われたことをすぐ信じてしまう人というのは危険ですよね。 相手を疑うという気持ちがなく、勧められたものは正直に好意として受け止めてしまう。 世の中の多くの人は基本的には親切で、あえて他人を騙そうとしたりはしないものですが、はじめから騙すつもりで近寄ってくる人間にとってこうしたタイプは絶好の獲物です。 世の中には騙すために平気で嘘をついてくる人間も存在するということは知っておくべきでしょう。押しに弱い
また良くないことだとは思っていても、周りに強く迫られると断れないという人もいます。 頼みごとを断れなくて、学校でも仕事でも近所付き合いでも、嫌な作業を押し付けられてしまったり。 霊感商法を行っている人間はそうしたタイプを見抜くことにも長けていて、少し押してみて相手が飲み込んでしまうようであれば、さらに大きな要求を押してきます。 そうした時にきっぱりと断れないと、ずるずると罠にはめられていってしまいます。
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霊感商法の詐欺手口に引っ掛からない・見極める3つの方法
人の弱気につけ込んでいるかどうか
詐欺手口として霊感商法を悪用している占い師は、人の弱気な面を巧妙に取り込もうとします。 人の恨みを買ってしまった経験、後ろ暗い過去など、誰だって多少はあるもの。そもそも人が占い師に相談ごとを持ち掛ける時は、どこかしら心が弱っています。
不安な気持ちを煽ってくるかどうか
たとえ鑑定の結果が悪いものでも、いい占い師は明るい未来へ向かうアドバイスを示してくれます。 ところが、霊感商法で儲けようとする悪徳占い師は、相談者の不安な気持ちばかりを煽り、悪いことばかりに目を向けさせようとするのです。 その代表として「あなた死ぬわよ」という某有名占い師の発言が一時期有名にもなりましたよね。やたらと不安や恐怖を煽ってきて、それを解消するには何かを購入する、祈祷や霊媒を受ける必要があると主張するのが、悪徳占い師の詐欺手口です。
高額アイテムを売りつけてくるかどうか
上にご紹介した各種「開運アイテム」など、高額な商品を売りつけようとしてくる占い師には要注意。どんな理由であっても、最初は少額アイテムであってもです。一度買って「効果があった」と誤認させられることで、この先何度も高額アイテムを売りつけられ、知らず知らずのうちに大金を吸い取られる可能性大。
お金さえ出せば幸せになれるのなら、誰だって苦労はしないですよね。
霊感商法詐欺に遭ったときの対処法は?取るべき5つの対策
① とにかく言うことを信じないようにする
まず相手に何らかの怪しさを感じたならば、何を言われても信じないということも必要です。 少なくとも売買などの取り引きにおいて、元から買うつもりのないものであったならば相手を信じる必要自体がありません。 基本的にはただただ信じなければ良いだけなので、もしも相手が親しみを込めてすり寄ってきたとしても、現実に自分で確認できるようなものでなければ信用しないといった態度を守り続けることが大切です。② お金が関わってきた時点でしっかりと断る
霊感商法の目的は相手からお金を搾り取ることであって、そのために商品やサービスなど、お金のかかるものを必ず提案してきます。 なので仮に相手の言うことにある程度の信憑性や興味をそそられるものがあったとしても、お金の話を切り出された時点できっぱりと断ることが重要です。 逆に断ることが苦手な人でも、「お金」の話を切り出されたら断ると決めておけば断りやすくなるのではないでしょうか。 自分の中でそういった線引きをしておくのも良いでしょう。③ クーリング・オフ制度を使う
すでに購入してしまった場合の対処法ですが、契約・購入から8日以内であれば、クーリング・オフ制度で返金を要求することができます。 これは法律によって定められているルールです。高額アイテムや本の購入だけでなく、占いそのものや祈祷やセミナーに対しても適用可能。 「クーリング・オフ規定」が記載された書面をもらえなかった場合は、8日を過ぎてもいつでもクーリング・オフが使えます。相手が返金に応じないまま姿をくらます、音信不通になる可能性もあるので、クレジットカードで決済した場合はカード会社に支払いを止めてもらうように連絡しましょう。
④ 消費者ホットライン(188)へ相談する
霊感商法の詐欺手口に引っ掛かったと思ったら、消費者庁に通報するのも有効です。 国民を詐欺被害から守るため、気軽に相談ができるように設置された窓口なので、「騙された自分も悪いから…」などと思わずに電話して大丈夫です。消費者ホットラインが話中でつながらない場合、国民生活センターの「平日バックアップ相談」もご利用いただけます。 電話番号: 03-3446-1623
⑤ 民事訴訟で損害賠償を請求する
返金を拒否されたり、相手が悪質な場合は、民事訴訟を起こすこともできます。 霊感商法による詐欺被害は、国が厳しく取り締まっていますが、民事訴訟において勝訴するためには、具体的な証拠や法的知識が必要となります。 相手の不当性が認められやすく勝訴しやすいという保証はありません。ですが、弁護士や消費者団体などの専門家のアドバイスを受けることで、勝訴に近づくことができるでしょう。 法務省: https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03_00156.html 日本弁護士連合会:霊感商法等に関する対応 https://www.nichibenren.or.jp/activity/human/consumer/reikantaiou.html詐欺手口がわかっても霊感商法には要注意!
以上、霊感商法の手口と対処法について解説しました。 霊感商法とは相手の不安を煽り、高額な商品などを買わせる悪徳商法の一種です。 このような詐欺手口を学んでおけば、霊感商法に引っ掛かってしまうこともないに違いない…なんて安心していませんか? 「私なら大丈夫」と思い込んでいる人ほど、詐欺被害に遭ってしまう危険性が高いです。相手だって霊感商法詐欺のプロ。 言葉巧みに誘導・洗脳するノウハウを身につけているので、くれぐれも慢心しないように気をつけて、「おかしいな?」と思った時点で専門の機関に相談をしてください。日々意識して、自分の身は自分で守れるようにしておきたいですね。